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2007年12月09日

20071209

いろいろかんそーぶん

『とらドラ6!』:竹宮ゆゆこ/ヤス9784840241175。 電撃文庫新刊。龍虎相食む!待望のハイパーラブコメディの6巻目。

波乱に満ちた文化祭も終わり、学園は祭りの後の虚脱感に包まれていた。 そんな中、文化祭の様子から実しやかにささやかれ始めた 手乗りタイガーはヤンキー高須を捨てて北村に乗り換えたのだという噂に 大河は喜び、竜児はゲッソりの日々を送っていた。 しかし騒ぎの裏で、北村に起きていた変化は見過ごされ続け、 そして生徒会長選挙を間近に控えた時…唐突に北村はグレてしまう。 突然の出来事に戸惑いつつも、その原因を探り始めた竜児と大河。 はたして北村変調の原因は?そして生徒会長選挙の行方は? 全ての事情を悟ったとき大河は如何に行動するのか。

いやもう…青春だなぁ。今回もたっぷり楽しませていただきました。 ネタギャグをたっぷり交えつつ、ラブコメ濃度もシリアス濃度も濃密に。 このバランス感覚がさすがですな。 今回はまるおくんこと北村の掘り下げ話+α。 いくら完璧そうに見えたところで、所詮はみんなまだガキなのだという話でした。 行き場のない堂々巡りな感覚…懐かしくもあり、 懐かしいどころじゃねーという話もあり…いやはや、複雑です。 ほんと、こいつら眩しすぎるわ。

ここ数巻続いているみのりんの謎掛け的な伏線もそろそろ熟してきたかな。 今回の展開を受けるといつ爆発してもおかしくないですし。 亜美の動向も気になるところ。着地点はまだ見えず。 まだまだ目の離せないシリーズです。

それにしても独身(30)ネタがもう身につまされて笑えません(つд; 「ちょっと頭…冷やそうか」で死ぬほど吹いた。あとは城乃内くん。 しかしあれだ、今まで抗っていたが、 やっぱり大河の声は釘宮嬢以外ありえんわ、うん、今回特にそう思った…。

『ワルキューレの栄光(1)』:冨士宏9784861274596。 COMICブレイドMURAMASAを経てCOMICブレイド連載? 緑の瞳と輝く金髪を持ち、いにしえの戦乙女の鎧を身にまといし 若き女神の物語第二幕1巻目。いわゆる「時の鍵伝説」編です。

天上界を揺るがした黒き女神と古き巨人達の戦いから、 神々にとっては僅かな、地上人達には長き時が流れた。 先の戦いで、地上人達に興味を抱いた若き女神は、優しく彼らを見つめ続け 天上界における自らの進む道を定め始めていた。 しかし平穏は唐突に破られた。かつて悪の化身「ゾウナ」を封じた 大時計台の「時の鍵」が何者かによって抜き去られ、 時の狭間に封じられていた魔物達が一斉に地上界に溢れ出したのだ。 瞬く間に地上は争いと悲鳴の渦に包まれていく。 そんな様子を見た若き女神は独断で再び地上に舞い降りる。 そう、救いの神「ワルキューレ」の再臨である。 ワルキューレに導かれた地上人達と、ゾウナとの戦いがここに幕を開ける。

ナムコの「ワルキューレ」シリーズをベースにしたキャラデザイナ自らによる コミカライズの第二弾。 今回はおなじみの「ワルキューレの冒険」をベースにした「時の鍵伝説」編。 ワルキューレの活躍はもちろんのこと、 「時の鍵を抜いた者」の事情の部分も掘り下げることで、物語としての深みを出しています。 「サンドラの大冒険」の要素も入ってるようですが、現状はたまに絡んでくる程度ですね。 ここからでも読める内容ではありますが、 前シリーズである「ワルキューレの降誕」を踏まえるとより楽しめます。 力任せの未熟者だったワルキューレが、優しく、強く、美しい女神に 成長しつつある様がとても素敵です:D 素朴ながらも強く惹きつけられる魅力のあるファンタジー作品です。

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この日記について
日付ID:
20071209
文字数:
1,821文字
作成日:
2009/03/18 15:19
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