trash.(11) (ヤングチャンピオン烈コミックス)』:D.P/山本賢治のかんそーぶん

@ 『trash.(11)』:D.P/山本賢治(ISBN9784253255349)。ヤングチャンピオン烈連載。 伝説の殺し屋コンビ『バレット&フランチェスカ』の血と硝煙に塗れた日常…その結末。シリーズ最終巻。

  • 情報屋ヴァルゴが支配するビル内でそれぞれに死闘を繰り広げるまいんとるしあ。 しかし圧倒的な実力を示す殺し屋エクス&ハルの前に劣勢を強いられ、無惨にも傷ついていく。 囚われの美能子らを救うため、助っ人ブロンコマスクを引き連れた岩志組の生き残り達もビルへ乗り込むが、 ヴァルゴの裏切りを知った村上会により送り込まれた無数の刺客達もまたビルへの突入を始めていた。 敵味方入り乱れる激闘の最中、儚くも無惨に散っていく無数の命たち。 今、それぞれの運命に終着点が訪れる。

ついにシリーズ最終巻ということで、伏線の数々を回収しつつ オールスター総登場で最後の最後まで一気に駆け抜ける内容でありました。 先の読めないグロとモツに彩られたハード過ぎるバトルの数々。誰が死ぬかも分からないまま、 主要キャラであってもあっけないほど容赦無く散っていく展開に、ヤマケン漫画の真骨頂を見た思いです。

個人的な見所としては…やはりブロンコマスクの活躍ですかね。 本当にいいキャラでした。最後の最後まで自分の美学を貫く様子は本当に格好良かったです。 デス=モスキートとの兄妹愛溢れる関係も涙無くては語れないですね。いや、本気で。

「殺し屋」であったり「ヤクザ」であったりと、社会の裏街道を行く者達の物語である以上、 単純なハッピーエンドなどは望めるわけもないことは分かってはいたものの、 いざ目の前に突きつけられるとやはり物悲しさは否めませんね。 それでも彼女らの戦いは何かを残したと思いたいところです。

…と、しんみりとせざるをえないラストではありましたが、読んでよかったと思えるシリーズでした。 まずは両先生にお疲れ様ですと言いたいですね。原作のヤマケン先生の独特の空気をもった世界とキャラは無論ですが、 ヤマケン先生の絵のテイストを再現しつつ、美麗な作画でシリーズを彩ったD.P先生の手腕にも 驚かされるばかりでした。(カバー裏をみて、D.P先生本来のテイストを思い出してみたりとかね)

願わくば新たな形でお二人のタッグを見られる日が来ることを祈りつつ…。

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■関連情報
タイトル『trash.(11) (ヤングチャンピオン烈コミックス)』
作者D.P/山本賢治
出版社秋田書店
発売日2017-12-20
区分一般
カテゴリ漫画
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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