ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈4〉 (MF文庫J)』:熊谷雅人/えれっとのかんそーぶん

@ 『ネクラ少女は黒魔法で恋をする(4)』:熊谷雅人(ISBN9784840118248)読了。MF文庫J新刊。 恋する黒魔法少女の成長物語第四巻。今回は短編集です。

真帆の妹・夏樹は悩んでいた。迫る受験、結果を残したい最後の部活、ギクシャクし始めた彼氏との関係。そんな中、夜中に自分に対して呪いを掛けているアホ姉に気づいて堪忍袋の緒が切れてしまい大喧嘩に…「空口姉妹の気づかず傷つく絆」。 学園の近くで起こった痴漢騒ぎ。クラスメートが巻き込まれたことでクラスのリーダー格である大河内は自警団を結成する。そんな状況を冷ややかに見守っていた演劇部の格闘娘・雛浦だったが…「雛浦と大河内の日常的な非日常」。 三癒は俺に惚れているに違いない、そう思い込んだが最後妄想が止まらなくなった演劇部のムードメーカー湊山は…「弓ヶ浜と湊山の微妙で絶妙な関係性」。 三癒の別荘へと合宿に向かった真帆と演劇部の面々、楽しい時間の中で真帆は一之瀬への想いを新たにし…「空口真帆と仲間たちの夏」。 以上、全4編を収録。

もともとサブキャラクターが魅力的なのに本筋で消化し切れてない感が強かったので サブキャラに焦点を当てた形の今回の短編集は待望の一冊と言っても良いかなと。 良かったのは一本目の「空口姉妹の…」かな。ほほえましくもある仲良し姉妹の姉妹喧嘩に夏樹ちゃんの心情描写、思春期的な悩みが良く書けているかと。 3本目の「弓ヶ浜と湊山の…」は、三癒先輩が素敵に可愛くて抱きしめて持って帰りたい(ォ)…のですがお話としては少々消化不良感強め。今後のストーリーに多少は絡むのだろうか…。 4本目「空口真帆と…」は本編に直接的に絡む要素も含んだ短編なので本編読者は読んでおいた方が良いかと。ゴブリンが珍しく大活躍だったり、水着だったり、勇気を出した真帆だったりと見所は大目です。

今回もえれっと氏の絵はぷにぷにしてて良いですのぅ:D 本編はそろそろラストスパートに入るということですので次巻を楽しみに待ちたいと思います。



■関連情報
タイトル『ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈4〉 (MF文庫J)』
作者熊谷雅人/えれっと
出版社メディアファクトリー
発売日2007-03
区分一般
カテゴリライトノベル
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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