『私の愛馬は凶悪です (ファミ通文庫)』:新井輝/緋鍵龍彦のかんそーぶん
@ 『私の愛馬は凶悪です』:新井輝/緋鍵龍彦(ISBN9784757734241)読了。ファミ通文庫新刊。 「ROOM NO.1301」の新井輝氏の新シリーズの第1巻です。>公式特集ページ
合気道少女・高岡霧理はキレていた。日々クラスで繰り広げられる”種馬男”射水位里と 彼とのセックスを「予約」しに来る少女達との非常識な会話に怒っていた。 そしてついにブチキレた結果、 彼女達の代わりに自分が位里の「相手」をすることになってしまう。 自分の行動が招いた結果に戸惑う霧理だったが、 どこか気弱で子供のような位里の実態を知って 彼と関わり抜く、戦い抜くことを決意して…。 恋とか愛とか家族とか、その他もろもろを相手に今日もキリリンは突き進む!! そんな青春グラフティ。
これはなかなか良かったです。 初期設定自体はすっ飛んでますが、実態はわりとストレートな青春モノ、恋愛未満モノです。 パッと見、同作者の「ROOM NO.1301」を彷彿とさせると思いますが、実態は結構違いますね。 あちらのシリーズはキャラクタの心情がなかなかトレースし辛いし、 それを楽しむ部分もあるのですが、 今作品の場合はキャラ達の心情は極めて判りやすく 結果に対する理由も、比較的分かりやすい形で提示されています。 その上で、キャラクター達の繰り広げるドタバタを楽しむ感じでしょうか。 楽しいことばかりじゃない、喧嘩することだって衝突することだってある でも、人との関わり合いってそういうものじゃない? そんな印象を受けました。
続刊前提の作りですが、本刊のみでもちゃんと見せ場あり山場ありで盛り上がるのも良。 ROOM並みのえっち分を期待するとちょっと肩すかしかもしれませんが そのへんは妄想の環を拡げて対処ということで:D 個人的にオススメの一冊です。
いやー、それにしてもキリリンの可愛いのったら(笑 元々武道少女ネタは好みなのですが、 ほどよく隙のある彼女の思考と行動にニヤニヤしっぱなしでした。 その真っ直ぐな性格も素敵です。 お姉ちゃんだったり妹だったりの次女というポジションもいいしね。 緋鍵氏のイラストも独特の柔らかみと艶がいいです。 あっち(どっちよ)の単行本も楽しみだなぁ:D
■関連情報 | |
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タイトル | 『私の愛馬は凶悪です (ファミ通文庫)』 |
作者 | 新井輝/緋鍵龍彦 |
出版社 | エンターブレイン |
発売日 | 2007-03-30 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)