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- しーちゃんは親友の女の子あーちゃんの事が大好きな女の子。あーちゃんとエッチするために、あーちゃんが憧れる美術のセンセを陥れ、周りを巻き込んだハーレムを作りあげますが…。放課後の美術室で繰り広げられる魅惑の少女ハーレム。少女を愛する少女の思惑ははたして果たされるのか…『エンティエンヌ・ドゥ・シルエット』
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作者さん2冊目の単行本。 中短編集ですが、短編に関してもページ数は潤沢に配されており、それぞれ読み応えのある作品集となっています。 Mujinというエロ濃度の高い雑誌においても、かなり物語性を重視した作風となっていて、 ライト系もダーク系も時系列一直線的な単純な構成にはなっていません。 こういう(エロ漫画にしては)多少凝った構成だと 読み込むほどに味が出るという面もあるので個人的には嫌いでは無いですね。
絵柄は今の流行りからすればやや地味めではありますが、純朴なヒロイン陣は皆それぞれに愛らしい印象で ホッとするイメージです。女性陣の体つきはスレンダーというよりは凹凸がなだらかなな娘さんが基本線。 ほのかな膨らみさんが目立つ感じですが、巨乳さんもしっかりと居ます。お尻は安定感のある安産型かな。 背中とお腹のまるくなめらかなラインが特に印象的ですね。
そんなヒロインさんたちが文字通り大挙して一人の男に群がり、男性の生態を探りながら 自らの性欲をどん欲に満たしていく…そんな夢のような酒池肉林のハーレム展開がたっぷり詰まっているのが 今回の単行本の一番の見所です。全身に群がる全裸の少女たちに身体中を舐め回され、快楽のままに 欲望を放つ、そして無数の穴へと欲望のままに逸物を突き入れてはまた放つ…。 言葉少なにただただ快楽を貪る男と少女たちという構図は文字通り破壊力抜群です。 見開きを大胆に使っての決めコマなども迫力があって良いですね。このあたりはやっぱりMujin系強いですわ。 ぷっくりと柔らかそうな秘部を指や逸物でかき混ぜられては快楽に咽ぶ少女たち。 その小柄な肉体を思いのままの体位で貪り尽くす…男の欲望ここにありという感じでたいへんに満足度高いです。
ただ「祭子」に関しては、ややストーリー面とエロ面のバランス取りに苦労の跡が見えます。 全体のページ数自体がかなり多めなのでそちらである程度はカバー出来ているのですが、 中盤は幻想要素を持つ展開も相まって判りやすさよりも、感覚的な面が優先されています。 なので、細かい部分でやや納得し辛いというのが正直なところです。 とはいえ、オチは分かりやすくすっきりとしたものとなっているので、読後感は悪くありません。
一方、ライト要素が強めの短編(といっても40ページもありますが)の「エンティエンヌ・ドゥ・シルエット」や 「モラトリアム少年×少女」などはほどよいバランスで、物語もエロもしっかりと楽しめる作品に仕上がっている印象です。
一番気に入ってるのは「エンティエンヌ・ドゥ・シルエット」かな。 ややコメディ色は強いですが、百合っ子さんのビビッドでありながら繊細な野望が爽やかかつしたたかで 微笑ましいです。まあ、巻き込まれたセンセは……まああんだけやれりゃ本懐だよな!!うん(苦笑 イキロ…。 エロシーンはがっつりと酒池肉林のハーレム乱交プレイで、個性豊かなヒロインさんたちを味わい尽くせる 素敵なものでした。お尻の穴とか玉袋とかに愛おしそうに吸い付かれるのっていいよね!!<……
とまあ、一竿的ハーレム乱交がお好みなら要チェックな一冊かと。愛らしい娘さんたちとぎゅっと身体を寄せ合って たっぷりラブラブしたい向きはマストバイ。やあ、一度で良いからこんな目にあってみたいねぇ(遠い目 著者: 赤月みゅうと