デルがサーラの前から姿を消して半年、 心に深い傷を負ったサーラは精神的に追い詰められていた。 そんなとき、ザーン盗賊ギルドのギルドマスター・ダルシェからサーラへ密命が下る。 闇の王子ジェノアが擁する魔獣研究施設「闇の庭」の破壊任務に加わり、 ダルシェが受けた啓示、その阻止のために働けというのだ。 啓次の内容。それは将来、悪の魔女と化したデルによってザーンは滅び、 成長したサーラがそれを撃ち滅ぼすというものだった。 デルはジェノアの元に居る… 自らの運命を確かめるため、サーラは旅立つ。盗賊都市ドレックノールへ。
4巻から5巻の間の中断が非常に長く、やきもきさせられた本シリーズも 遂に最終巻。衝撃のラストを迎えた前巻を受けてどのように展開するのかと 期待に胸を膨らませながら待っていたわけですが、その期待に十二分に答えてくれる 内容でした。英雄を夢見た少年の行く末は是非読んで味わってもらいたいです。 ということで細かくは触れず。
今回のあらすじだけだとやたらに重苦しそうですが、 中盤の愉快なシーンは読み直すと二度美味しそうだったりと エンターテイメント的な部分もけして疎かにはなっていません。 そのへんのツボはさすが心はいつも15歳の山本弘氏だなぁと感心しきりで(笑
とりあえずフェニックス姉さんはエロス過ぎ:D