リャドラの策謀により、肉体が完全に女性化してしまった五月。 そしてファリィとシムトは富士の裾野に転移してきたタイハンの砦へと連れ去られてしまう。 戦神騎士としてではなく、ただ一人の人として、そして「男」として ファリィ奪還を決意した五月とその仲間たちは行動を開始する。 一方、シムトの兄 ラシューム・ジャルマー・タイハン二世は捕らえた ファリィにその計画の全容を開かし、協力を要請する。 ラシュームの胸の内を知ったファリィの決断は…。 果たして五月は愛するファリィを救うことが出来るのか。 悲壮な決意を滲ませるラシューム王の真意とは、そして暗躍するリャドラの目的とは…。 猛烈な業火と共に最後の戦いの火蓋は切って落とされる。
双方総力戦でのシリーズ最終巻。 まあ、いちかさ…金髪碧眼オーバーオールの猫耳しっぽ少女が ブチ切れるのも判るなんとも身勝手な話に振り回された人々がちょっぴり可哀想な お話でありました。まあ、神なんてものは横暴なものと言えばしょうがないのかもしれませんがね。 そういう大枠的な話はバックボーンであって、五月くんの視点では ただただ愛する女の子を救うために奔走するという感じで ぐぐっと成長した五月くんの勇姿に惚れ惚れさせられました。 魔法を駆使しての戦闘シーンは見応えたっぷりで盛り上がりました。
残念なところは、もうちょっとタチアナさんのラブラブ姿が見たかったなーとか。 笈也さんの活躍がもうちょっと華々しければ…いや大活躍なんですが…なぁとかありますが 尺的にはまあしょうがないかなぁと。たいへんラブコメが美味しいシリーズだったので まあ、そのあたりをもっと読みたかったのが正直なところなのですわ。 短編集とか…ダメですか? ダメですか…orz あと葉月さんの現役時代のエピソードとかも読んでみたいなぁとか思ったり:D
挿絵。今回は猫耳さん(仮名)&えっへんチビバルズが一番のお気に入りかな。 あとはラストバトルあたり。表紙絵も素敵ですな。
シリーズ通して。 五月くんが素で可愛いのであんまりTSネタが生きなかったかなぁという印象はありますが 剣と魔法の陽性ラブコメハーレムとしてはサプライズあり王道ありで気持ちよく読めました。 挿絵もたいへん眼福度の高い良いお仕事揃いでした。 タッグでの次回作があると個人的には嬉しいなぁと:D ともかくまずはお疲れ様でした。 著者: ぷりんせす そーど 神野オキナ