「集積者」に深く傷つけられ、戦線離脱した霧音に変わり、 「剣者」古鳳翔夏にやどった人工人格「翔ちゃん」と共に活動を続ける舞矢。 そんな中、激化する「集積者」の攻撃は少しずつ変質を始めていた。 「調律師機関」の上層部は「最終決戦」が間近に迫ったことを悟り暗躍を始める。 日本支部唯一の「剣者」コンビとして否応なく巻き込まれていく舞矢達の運命は…。 そして世界は静かに、そして唐突に崩壊を始める。
やや駆け足の完結編。でもまあしっかり終わったというのがまず肝要。 シリアス系シリーズ初の完結編ですからね(^-^;;; 神野オキナのシリアス系の文章は全体がギュっと締まっていて好きなんですけど なかなか評価には繋がらないようで。 閑話休題。 駆け足といいましたが、その分密度はきわめて高く、 舞矢と「翔ちゃん」の悲痛なやり取り、霧音の変貌、匿名さんの復活、 そしてなんとも言えないスケール感と絶望感に心が震えるラストバトルと グイグイ読ませてくれました。 オチの是非はここでは触れませんが、やはりこういうオチの方が 好きですよ:D シリアス系の次回作にも期待です。