物語のヒロインは「妖怪ぺとぺとさん」である藤村鳩子ちゃん。通称ぺと子。 「ぺとぺとさん」とは「べとべとさん」の新種で 好きなものや可愛いものに触れるとぺっとりと ひっついて離れなくなってしまったりする。 そんなぺと子さんは柔らかくて温かくてちょっと ぼけーっとしててでも正義と真実の人でひたすらに可愛らしい。 そんな彼女と「ぺっとり」して一夜を共にしてしまった経験から 彼女の事を意識してしまう主人公のシンゴくん。 そして彼女たちを取り巻くのは一癖も二癖もある人間&妖怪の級友たち。 そんな彼らの日常を描いた作品ってところかな。
なんというか独特(ある意味ありがち)の文章というか構成というか…。 キャラクター間の会話に焦点のあたった文章で 感覚的にはギャルゲーのイベントシーンの寄せ集め的な印象が強いです。 日常シーンが飛ばされてイベントシーンが連続してる感じ。 細かいパート分けでエピソードが積み上げられていくので 余計そう感じるのかもしれません。 上記の初期設定的な部分も本編中で小出しに出てくるので 冒頭部分で多少戸惑います。 正直なところこの構成がいいのか悪いのか判断つきかねてます。 この部分だけで人によっては駄目小説と一刀両断されそうです。
ただし、キャラクターは魅力的です。 YUGイラストの魔力に拠る部分も結構大きいとは思いますが ぺと子さんのふにゃ〜っとした可愛らしさやカッパのくぐるさんの チャキチャキっぷりや、 ぬりかべのぬりちゃん&こぬりちゃん姉妹の変な愛くるしさは 良く出てるかと。その部分は高く評価します。 でもやっぱりイラストに騙されてる気も…(汗
つーこって小説としてみたときにどうよと問われると 現状少々答えに窮する感じがあるのですが、 そのへんについては読みきった後でまとまりそうならまとめたいかと。 あー、ただまあこれだけ文章書き連ねてることからわかるように 基本的に気に入ってはいるのですよ。ええ(^-^;