壮絶な戦いの中で互いの想いを通じ合わせた[奪還者]守央と祭香は [奪還者]の現地協力者の元で一時の安らぎを得る。 しかし祭香の中に存在する自らの半身を狙う強力な亜神・ヴァルムヘルカ、 そして創造主たるアメリカに従わぬ亜神を回収しようと 目論むアメリカ軍とアメリカに従う亜神たちの魔の手は刻々と迫っていた。 壮絶を極める三つ巴の戦いの中、守央は祭香を護り抜けるのか?
上巻ではやや抑えめに感じていたエログロ路線も下巻ではかなりスロットルアップ。 がっつりと人死にが前面に押し出された神野作品は久々だったので、その容赦のなさ が逆に清々しくもありといったところでしょうか。 特にK・レクトーの醜悪さはお気に入りです。 後半の無茶な盛り上がりっぷりも良。 現代兵器と神の奇跡とのぶつかり合い…ああ、なんて甘美な中二の味か(ぉぃ
物語は守央が真実の意味で「奪還者」となる話ってところですかね。 一応のケリはついているものの、 正直なところここで終わられると消化不良感があります。 サブキャラ陣などいろいろな要素がわりと置きっぱなしになってる面もあり、 続編展開も期待したいところですが、はてさて。
個人的にはもうちょっとアカネさんの活躍が見たいです:D