追い続けた憧れと肩を並べるため、そして自分自身を見て欲しいから… そんな思いから絶対王者リアに対し、高らかに勝利宣言したタズサ。 バンクーバー五輪を控えた最後の大会の夜、リアとの会食の場で 改めて自らの決意を告げる。 それが女帝の逆鱗に触れるとも知らずに…。 そして波瀾の五輪が幕を開ける。
普段は移動時間を読書時間にあてるのですが 9巻目は一気読みしました。 理由は展開が精神的にしんどくて、途中で切るとそのまま投げそうだったため。 展開のアップダウンの激しさに加えて 時列の行ったり戻ったりも健在で色んな意味で破壊力アップ。 さらに、なかなか先の読めない展開なのも辛かったです。 …いや面白かったんですよ? でも、ともかく中〜後半は一気に読まないとこっちが持ちませんでした。
とまあ、途中でめげそうになりましたが、 シリーズの締めくくりとしてはなかなかの力作だったかと。 リアが絶対者過ぎてどうしようもなく超人オリンピック化してしまったのは 微妙なところですが、 フィギュアというスポーツの持つ様々な側面を これでもかといわんばかりに詰め込み、 その楽しさを文章で伝えることに成功した奇跡的な作品だったと思います。 あとは…とりあえずショタは良いもの。そしてマイヤさんは萌えキャラとだけ(ォ
【余談】。リアと決別後、そして9巻中盤あたりのタズサが 「本作アニメ版放送時の作者の心情」を現してる気がしてしょうがありません。 我ながら穿ち過ぎかなとも思いますが、妙にしっくり来ませんか? そう思っちゃったから余計にしんどかったんだけどネ!(苦笑