「時空管理局による、プレシア=テスタロッサ事件に関する報告書」 という体裁で描かれる劇場版のコミカライズ版です。 いわゆる「忠実なコミカライズ」ではなく、 独自の視点と構成の組み替えを加えて新たな形で事件のあらましが描かれています。
様々な記録や証言情報により、事件に至る各登場人物たちの周辺状況を踏まえた上で、 なのはさんとフェイトの出会い、 ジュエルシード収集合戦、そして時の庭園での最終決戦といういわゆる「本筋」部分は ごく簡単に済まされています。 そして、時の庭園での最終決戦からの展開はTV版とも劇場版とも違う形で進み始めます。 きわめて漫画的・ヒロイック的に展開した部分がバッサリと切り落とされており、 そこで描かれるのは、大きな事件の中で、年相応に何もできなかった子供二人の姿です。 そんな無力感に包まれた二人が全力全開でぶつかり合う中で見いだされるもの… それがどういう形でもたらされるのかは、続刊に期待ということで:D___
小難しいことはおいといて、「みんながみたかったのはなのはさんとフェイトさんのガチバトルだよね!!ここがクライマックスだよね!!」という都築先生の声が聞こえてくるつーのが正直なところでしょうか:D 超スピードの中で行われる極限の駆け引きは見応え十分です。ファンならこれだけで買いでしょう。
あと、きわめて今更ですが「中破」だの「大破」だのの 文字列が踊る魔法少女モノはやっぱりレアだよねー(苦笑 著者: なのは 長谷川光司