憧れの元先輩・夏恵(なつめぐみ)さんがバイトをしている喫茶店「不眠症」に 日々入り浸りバカ話に興じる三人組のバカ高校生… リーダー格の通称「テングサ」、美少年&博識系の通称「あっちゃん」、 小太り食いしん坊の通称「サトル」。 そんなある日、「テングサ」を尋ねて来た陰鬱な女は「テングサ」に…いや 彼が宿す「邪神ジゴ・マゴ」に告げる「呪い殺して欲しい相手が居る」と…。 こうしてバカ三人組と廻りを揺るがす事件が始まった。
挿絵がすめらぎ琥珀氏だから気になった…というややアレな理由で購入。 読んでみると色々と、良い意味で予想していなかった方向のお話だったので一気に読み終わり。 少年時代の輝きとか、切なさとか、なんというか複雑な想いが去来する作品でした。 決して爽快な話では無いですが、たまにはこういうのもいいかな。
世界観は現実をベースにしつつ、 異質な存在が日常に内在する形になっているわけですが 特に引っ張ることなく順次説明を入れていってくれるので 大きな違和感は感じませんでした。無駄に設定説明を引っ張る作品が少なくない中 正直ありがたかったです。 作者さん、本来はホラー作家さんだそうで ややというか結構真っ黒い要素もあるので そのあたりだけは多少注意かもしれません。
とりあえずコレにすめらぎ絵を組み合わせたのは誰の采配かは知りませんが 「よく分かってるな」というかなんというか(苦笑 個人的には非常に嬉しかったです。