ある夜、とある理由で山中を さまよい歩いていた男・揖宿 六助がたどり着いたのは 山奥にひっそりと佇む落ち着いた純和風旅館「細縁亭」だった。 そこで彼が出会ったのは旅館の女将・水落 紅。 和服姿に唐傘を携えた美女ながらも 奇妙な術を操る魔女であり、さらにその性格は粗暴にして悪辣 …そんな女将との行き違いもなんとか凌ぎ、 旅館の泊まり客としての生活を送り始めた六助だったが、 彼の受難の日々はまだまだ始まったばかりであった…。
エロ漫画・ラノベ挿絵などで活躍中の緋鍵龍彦氏初の一般単行本。 エキセントリックな人が集う旅館を舞台にしたドタバタラブ?コメディ? ってな感じでしょうかね。クエスチョン付きなのは仕様です。
出てくるレギュラーな女の子は一杯なのですが ラインナップが暴力魔女、薄幸猫又、ニート女神、 変質的○り○きマニアという高難易度っぷり。 うーむ、こないだアライブで始まったのといい、 変質者というか危ない人が大好きなんですね作者さんというか(汗
そんな吹っ飛び気味のキャラの中でも、六助の恋人であり、 彼を追う?形で仲居として生活を始めた花房乙女ちゃんが強烈過ぎますね。 一応人間のはずなのに明らかに人間辞めてる感が恐ろしい。 でも可愛いものだから、捨てられはしないあたりの 六助くんのヘタレ外道っぷりも見所だったりしますが…。
彼女があまりにも強烈過ぎるために、 女将さんがやたらにか弱くて可愛く見える罠がなんとも(^^; 女将さんも粗暴な人ですが、結構凹みやすいナイーブな一面もあったりで 六助とのナイスコンビっぷりが微笑ましくて良いです。 猫耳仲居さんの九重ちゃんや、オーナーのマリ−・ハンキントンさんも なかなか良いキャラなので読んでてニタニタできますよ:D
ラストでお話が大きく転換し、 次巻からの展開がまた読めない感ですけれど 1巻はなかなか楽しい仕上がりでした。 興味を惹かれたら読んでみても良いかもしれません。 著者: 緋鍵龍彦