- ついに決着しようとしていた2年AクラスVS2年Fクラスの因縁の戦い。だがそれは突然現れた学園長と3年生たちによって水を差され中断されてしまう。憤懣やるかたない雄二らに学園長は、2年VS3年の学年対抗試験召喚戦争を行うことを告げる。 しかたなくこの申し出を承伏した雄二は、 さっそく各クラス代表らと共に2年合同チームの結成に取りかかるが、 これまでに蒔いた騒動の種が災いし、 発言権のほとんどを奪われてしまう。 そして試合当日。果たして勝負の行方は…
クライマックス突入!!ということで、学年巻き込んで大騒ぎな1冊でした。 これまで戦いを繰り広げてきた他クラスの面々との共同戦線という シチュエーションはやはり楽しいですな。まあ、美春さんと玉野さんという アレな人二人がメインだったので…こう楽しいけれど微妙な空気も流れましたが。 特に玉野さんの腐センサーが高感度すぎてもはや人外領域に。 本当にここ数巻で一気にキャラ立てされたなぁ、彼女は。 他、キス事件を思い出して真っ赤になったり、やきもち焼いたりが可愛い美波さんや、 相変わらず受けに回ると超弱い工藤さんなど美味しいシチュも多くて眼福でした。
お話のメインとしては、雄二と翔子さんの関係についてでしたね。 どちらも開始時点で結構抑圧的な状況に追い込まれての展開だったので フラストレーションは溜まり気味でしたが、それをもってバッと 盛り上げてくれたので問題無しです。 最初のAクラス戦以来、試召戦争に心血を注いできた雄二が、 なぜそこまで試召戦争にこだわるのか、その理由が明かされます。 ……いやもう、なんというか男の子だねぇというか。 ある意味でとても雄二らしい理由にニヤニヤするばかりでした。 ただまあ、ちょっと待たせすぎですよね。さすがにちょっと可哀想でしたし 今回の翔子さん。
次で最終巻の可能性もアリとのことですが、結構まだ積み残しがある気も しますので、はてさて綺麗に収まるのやら? 今回は小暮先輩含め、因縁のある三年生陣はほぼ活躍無しでしたしね。 リンネ君がらみの話もありますし、おそらくは文月学園そのものの 存在に関わるお話が動いてそうですし…。 出来ればもうちょっと続いていただけると嬉しいかなぁと。 何にしても続刊楽しみなところです。 著者: バカとテストと召喚獣