対C組の試召戦争二日目。仕掛けられた策略をなんとか凌ぎきったF組の面々だったが、 受けた傷は深くピンチは続いていた。 しかも明久をひいて風邪で休むという。 明久不在の中、雄二は様々な不安感を抱えながらも、 妙に張り切る姫路さんらを率いて戦闘を再開する。 一方、【衝撃】から立ち直り、 遅刻して登校してきた明久は、 偶然C組代表小山さんと暗躍する小暮先輩のF組打倒計画を知ってしまう。 しかし、情報を知らせようにもF組は籠城戦中で近づけない。 打つ手無しの状態に焦る明久の前に現れたのは…。
これまたえらいヒキで終わっていた8巻を受けての第9巻は久々に試召戦争一色。計略と策謀渦巻く大混戦というかんじで熱く盛り上がりました。今回はAクラスの面々も大活躍で、これまでにない絡みでキャラクターの新たな一面が現れたり、深く彫り込まれたりとA組メンバーが好きな人には美味しい話だったのではないかと。そして毎度の如く今回のラストも非常に熱い仕上がりでもうね。いいよねぇ、こういう男同士の友情つーか関係は。こういうしっかりとした熱さがバカテスのキモだと信じて疑いません。
また今回は明久が不在の場面では雄二の一人称視点で語られていて、 普段彼どのようにクラスメイトたちを捉えているのかが描かれていてそれも楽しいところでした。 秀吉カワイソス。
難をいえば、ややこしい作戦の状況説明を章間コラムに頼るのはどうかつーとこですかね。 一箇所程度ならともかく、 今回は頻発状態なんで気になる人は気になるかと。 分かり易さという意味では実際わかり易いので難しいところですかねぇ。
黒幕っぽい人たちやら新たな謎やら登場して後半戦感は強くなってきましたが、 とりあえず次は短編集とのこと。美波さん過去編続きやら、 姫路さんとの同棲生活編やら予定されてるようなので期待して待ちたいと思います。
ところで葉賀先生…瑞穂さんのイラスト化を全力でお待ちしております(正座 カオス過ぎるぜ、姫路家…。 著者: バカとテストと召喚獣