2012年10月09日
20121009いろいろかんそーぶん
2018年。再選を狙う女性アメリカ大統領は、黒人モデルを宇宙飛行士に仕立てて 約50年ぶりの月面着陸を行い、低迷中の支持率回復に繋げようと画策する。 こうして ひとりの黒人モデルの青年が月の裏側へ到着する。 だがそんな彼を待っていたのは、鈎十字を身につけた ナチスの武装兵と、彼らが住まう月面都市だった。 捕虜となり、都市内部へと連れ込まれた黒人モデルを待つ運命とは。 そして、彼が月面へと持ち込んだiPhoneにより、事態は大きく動き始めるのだった…。
「ナチス」というややデリケートな題材を用いながら、 人種問題、帝国主義、大国主義などさまざまな問題への皮肉を込めて 仕上げた極上のコメディ作品でした。 笑わせるところはきっちりと笑わせつつ、 最後には得も言われぬ感動…というか心にしみるオチを提供してくれて 大変楽しかったですね。
物語のキーとなるのはナチ的な理想の実現へと純粋に燃えるナチ女さん。 良い具合の軍服お色気を提供してくれるのも捨てがたいです。 あとは、支持率確保のためならなんでもやってしまう 女性アメリカ大統領のかっ飛びっぷりも素敵でした。 まあ、これあんまり他人事笑い事でもないですが…。 彼女らを繋ぐ、広報担当さんも良い味を出していました。 いやもうスタートレック過ぎて(苦笑
男性陣ではやはり黒人モデル役の方が良かったですね。 物語中で彼が遂げる「変身」とか、もうそれだけでヤバイ感バリバリなんですが まあ、題材としてならアリなのかなぁ(汗
見所は、小型UFOを吐き出しながら地球へと迫るツェッペリン型巨大戦闘空母のシーン。 そして…これはネタバレなので伏せますが、 ●●の極秘●●●●が繰り広げる一大バトルシーンですかね。 エンドロール部分も含蓄深くて良かったです。 月面ナチのハイ・ローテクな装備の数々も燃えでしたね。 歯車ぐりぐりハァハァ
超大作とは行きませんが、ちょっと変わった映画が見たいなら 見て損はないと思います。オススメ。