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2011年10月01日

20111001

いろいろかんそーぶん

『変態王子と笑わない猫。(4)』:さがら総/カントク9784840142076。 「猫神」に振り回される変態王子と少女達の迷走ラブコメディ4巻目にして初の短編集。
  • 「鋼鉄の王」の猛特訓から逃げ出した横寺は潜り込んだ保育園の裏庭で鬼のお面を被った女の子と出会う。それは本当の始まりの物語…『月光ロストワールド』
  • 横寺の取りなしでかつて仲違いしたままだったモリイ・モリヤの二人と沖縄へとやってきた小豆梓。だが横寺との旅行と勘違いしていた小豆梓は怒り心頭で…『沖縄ハッピーエンド』
  • 逃げだしたうさぎのポンチを追いかけてやってきた教会で横寺は一人の女の子と出会う。横寺とエミの出会いの物語…『教会シンドバッド』
  • 横寺と陸上部副部長との不仲を憂う鋼鉄さんが二人のために用意した仲良しになるためのゲームとは…『陸上ダイヤモンド』
  • 体育祭の騒ぎの後、何故だか小豆梓と遊園地でデートすることになった横寺。妙に余裕タップリな小豆梓に翻弄されっぱなしで。燃える花咲く乙女たちの前哨戦…『幻想メリーゴーランド』

シリーズ初の短編集ということで、既刊長編3冊の隙間を埋めるような形のお話を中心とした構成。 特に第0話となる「月光ロストワールド」は恋愛方面ではかなり重要な位置づけですね。 この物語を踏まえて1巻を思い返すとなかなか…月子さん可愛いですのぅ。

原作2巻の裏、沖縄にいってた小豆梓と二人の様子を描いた「沖縄ハッピーエンド」は 小豆梓の可愛らしさが前面に出てて良いモノでした。モリイ・モリヤはわりとどうでもいいのですが まあ、彼女らは彼女らで…残念なバカであって悪人ではないということですかね(苦笑 大胆水着ご馳走様でした

原作3巻の前日譚となる「教会シンドバッド」。 3巻では軽く触れられた程度だったエミと横寺くんの出会いのお話。 横寺くんの救いようのなさはともかくとして、ちょっとずつデレてくるエミさんは なかなか可愛かったかなと。…いや本当に横寺くん救いようが(汗

原作3巻で妙に自己主張を強めた感のある陸上部副部長さんにフォーカスした 今回唯一の箸休め的ドタバタエピソード「陸上ダイヤモンド」。 3巻の事件の後ということでものすごく分かりづらいデレ方をしてる副部長さんが 美味しいなぁと。あと鋼鉄さんの頭の沸きっぷりが……。月子さんの涙ぐましい努力が 泣けました。本当に泣けました。

3巻の後、いろんな意味でブーストされた小豆梓さん大活躍な「幻想メリーゴーランド」。 これでもかと言わんばかりの魅力のふりまき具合に小豆梓ファンは悶絶死もんでしょうこれ。 夜中のひとこと電話の下りとか可愛いったらありゃしないですよ。横寺くんはいい加減に略。 そして「月光ロストワールド」を踏まえての月子さんの静かなる宣戦布告に きゅんきゅんと…。可愛い&修羅場感がなんとも。どうするんだろうこの状況と 5巻での展開がどういう風になるのかが今から気になる短編でした。

しかしまぁ、横寺くんは本当に色々と忘れすぎだよね(苦笑 これも猫神のせいということで片付くんだろうか。ある意味で猫神さんが可哀想になるよ。 ということで、短編集とはいえ原作にガッツリ食い込む一冊なので読むのは必須です。 ラブ濃度も高めでした:D

著者: 変態王子と笑わない猫。 さがら総
『恋検(1)』:中島零9784592143765。ヤングアニマルあいらんど連載。 キツい見た目の講師の先生は実はとっても可愛くて。本当にイケナイ?恋愛物語。

「恋愛検定」通称「恋検」、それは少子化と単身者の増加を防止する一助として 制定された国家検定である。 平凡な大学生・生田和正は母親の世話焼きで「恋検」を受けることになってしまう。 気乗りしないままに協会から派遣された講師「豪徳寺美咲」のもとで講習を受け始めるが 次第に美咲に惹かれてゆく。そして美咲の方もまんざらでもない様子で…。 キツくも優しい彼女の表情は演技か、それとも…。

「Saint Demonish Night」から同人方面中心で追いかけてる中島零先生の商業新シリーズは 恋愛検定という架空の検定の検定士と繰り広げるラブコメディ。 擬似的女教師モノとでもいいますか…。落ちモノの亜種でもありますかね。 直接的に性的な内容は一切ありませんので純粋に恋愛物語を楽しみたい向け。 まあストッキングの下のパンティとか隠しきれないうしちちっぷりとかそういう 間接的なのはてんこ盛りですがね:D アニメ絵調のくっきりシャープな描線から生み出されるキャラクターたちは 相変わらずたいへんに魅力的です。

ヒロインの美咲女史はうしちちロッテンマイヤーと自ら揶揄する 吊り目にひっつめの髪型に眼鏡にスーツというがっちり堅物系の容姿で 自らの職務に忠実な取っつきにくい印象の人です。 そんな彼女の「素顔」が様々なエピソードの中で 明らかになっていく様が一種のカタルシスがあっていいなぁと。 講習の一貫とはいえ、こんな人に言い寄られたら… ねえ、勘違いするなつー方が無理ゲーでしょ、これ(苦笑 禁欲的なスーツをがっつりと押し上げる見事な巨乳っぷりといい、 程よく肉づいた腰回りといい…その筋にはたまらないです、本当に。

美咲さんの魅力で一点突破の感のある作品であり、美咲さんが気に入れば そりゃもう転がれること請け合いの一冊です。難を言えば美咲さんがオチるのが早すぎる感が あるところでしょうかね。どのあたりに惹かれたかなぁというのが。 まあ、そういうもっちゃーそういうもんなんですが、もうちょっと宙ぶらりんを 楽しめてもよかったかなと。まあ、現状も十分に楽しいのですが:D カバーイラストに惹かれたら購入して損はないと思いますよ。

著者: 中島零
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この日記について
日付ID:
20111001
文字数:
2,667文字
作成日:
2011/10/01 19:39
更新日:
2011/10/01 20:21
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