2008年08月25日
20080825いろいろかんそーぶん
『もっけ(8)』:熊倉隆敏9784063145212。
月刊アフタヌーン連載。人の目には見えぬ妖と関わる力を否応なく持った姉妹が
彼らとの関わり方を学びながら成長してゆく物語の第八巻目。
ふたりが別々に生活するようになってどうなるのかなと思ってたのですが 思った以上に好調ですね。それぞれの成長と自立への苦しい戦いが強調される形になって 良いと思います。瑞生ちゃんの方は今回は精神的な成長が見て取れたかな。 危うさよりも頼もしさの方が勝ってきたというか。弟分が出来たのも 大きな要員でしょうね。一方の静流ちゃんの方はまさしく正念場という感じで しんどい話が多かったです。問題の種の百瀬さんは…面倒くさい子だなぁというのが 正直なところですが…なんつーか居るよねこういう子(^-^;;;; そしてふたりの流れが久しぶりに合流する今巻巻末の#44「アクガレ」が 今回の白眉ですね。遠く離れていてもどこかで繋がっている姉妹の絆が 微笑ましかったです。パンイチなのがいまいち締まりませんが:D
『ゼロイン(8)』:いのうえ空9784047125599。
ドラゴンエイジ連載。凶悪化する犯罪に対して警察組織に代わって
荒事を請け負う民間の警察組織 通称・民警の若きエージェント達。
その一人・強力な近接帯銃格闘術・コマンドゼロの使い手みくると
彼女の仲間達のむっちりビターな刑事物語の8巻目。
今巻は明確にみくるさんが主軸の短編が続く形で、 白石くんはじめ他の民警メンバーはやや添え物的に。 わりかし平和な短編の中でもさらっと白石父が出てきたり、 みくる母の魅せる地獄の一丁目で出会う聖母の微笑みだったりと バラエティ豊かなエピソード揃いでした。 そしてラストでまた爆弾が。正体は一切不明ながらもかなりの強敵が登場。 前巻でみくるの心の中に根付いた部分が嫌な芽吹き方をしそうです。 次読むのがやや憂鬱だなぁ…。