2008年08月04日
20080804いろいろかんそーぶん
- 行く先々で男達に襲われる日々をおくるお嬢様学校に通う少女。電車の中で、昼休みに、放課後に…嫌なのに…なんでしゃぶりついてしまうの?…『中毒』
- 何もない田舎から出ることを目標に勉学に励む少年。そんな彼の密かな楽しみは学園の図書室につとめる司書の女性とのふれあいだった…『いなか』
- 図書室で催眠系AVを鑑賞していた男子生徒達を見咎めた快活なポニーテール少女・桜と、気弱で幼児体型の眼鏡女教師・蘭。しかし流れていた催眠映像を見た二人は淫らな催眠術に掛かってしまう。身体を突き動かす衝動に我慢しきれず男子生徒達とまぐわった二人は一旦は正気に戻ったのだが…。それが始まりに過ぎないことを二人はまだ知らない…『桜と蘭の散るころ』
- 姉とのデートの約束をつい忘れてしまいご機嫌を損ねてしまった弟くん。へそを曲げて風呂場に逃げ込んだ姉のご機嫌取りのため、一緒に(はぁと)…『なかよし×こよし』
- 奇怪な化け物と化した父親と共に暮らす少女。周りから爪弾きにされながらもけなげに生きていたが…『抜苦与楽』
- 犯し抜かれることを希望して自ら地下クラブへと赴いた少女の末路…『陵辱志望』
MOOG系では三冊目の単行本。今回もエロ重視の一冊。 特徴的なのは淫らきわまりないアヘ顔。与えられた快楽のあまり焦点を失った虚ろな瞳と 小さな口からだらしなく突き出された可愛らしい舌先、そして流れ落ちる涎のコンボは 極めて扇情的です。そのように少女たちが与えられた快楽を享受し、それに溺れ尽くすさま が全編にわたって装備されており、これは和姦ラブコメ系でも貫かれます。 絵柄はやや不安定で、幼児体型キャラに関してはもうちょっと描き方安定してほしいなとは 思います。 肉厚の局所に極太のモノで激しく突き込まれては、アクメに達する少女たちの痴態を ご堪能あれ。
メインは表題の中編「桜と蘭の散るころ」。 導入はよくある映像による事故的な催眠・MC系ですが、 自覚症状の薄いままに継続する症状の得体の知れなさが目新しいかなと。 刻み込まれた快楽に蝕まれ、さらに肉体にすら変調を来して行く タイプの違う二人が乱れ絡む様子は非常に扇情的です。 とくにポニー娘の桜さんを襲う展開がなんとも私好みで、非常にお気に入りです。 あとは怪異触手モノの「抜苦与楽」かな。かつて父だったものへ向けられる 娘の複雑な思いと、そんな思いなどもはや推し量りすらしない父だったもののの 残酷な対比、通じてなさがもの悲しくも心に残ります。 一見悲惨な結末も一つの救いに見えてくるのが良いなと。 まあ、オチだけ切り出すと非常に好みだっただけという話もありますが。
ともかくエロくて、さらに虚ろ目系が好きな方は要チェックの一品。 絵柄の癖は強いので好みは分かれると思いますが、上記該当者の方は チェックして損はありません。陵辱系ハードエロでこそ生きる作風だと思うので 個人的にはこちらのラインで突っ走ってもらえると嬉しいかな。
先走っては失敗するかつての自分との決別を誓い、 花寺学院高等部の入学式に向かった新入生・福沢祐麒。 しかしその思いとは裏腹に、予想外の事態に先走った結果大失態を演じ、 入学早々生徒会に目を付けられた上に学内でも完全に浮いてしまう。 何かとちょっかいをかけてくる生徒会長・柏木優に辟易しつつも 祐麒の前途多難な高校生活が幕を開けた…。
マリア様がみてる読者にはおなじみの祐巳さんの年子の弟・祐麒くんを主人公に据えて 彼の波乱に満ちた学園生活を描く、マリみてのスピンアウト作品。 マリみて本編では既に祐巳さんも祐麒も2年生も終わりの時期にさしかかっていますが、 本作品は祐麒の高等部入学の時点に立ち戻ってスタートしています。 なのでマリみての方ではすでにおなじみ感のあるキャラたちとの出会いも 描かれていて、そのあたりは楽しかったですね。 相変わらずというかやっぱりそんなかいという柏木さんの様子も堪能出来ましたし。 彼がメインで絡むせいで、アブノーマル感がえらいことになってるのだけが 要注意かも。 マリみてでの祐麒くんと同じように、こちらでもピンポイントでおいしいところをもっていく 祐巳さんの可愛いお姉さんっぷりが楽しかったなー。
とまあ、面白くはあったのですが…。なんというかマリみてには無かった 違和感というか、ぶっちゃけた話無いってこんなん的な部分が ちょっと気になってしまいました。このへんは女子校に対する幻想と 男子校に対する現実感の差が出たかなーというか。 いやずっと共学だったので本当はどうなのかについては 男子校も女子校もわからないんですがね(^^; 女の子がレズ小説読んだときの違和感ってこんな感じなのかしらん?
ま、マリみて愛読者なら読んでおいても損は無し。 柏木さんが嫌いな人は……ご随意に。