2008年06月23日
20080623いろいろかんそーぶん
香坂 織恵・29歳。結婚5年目の女盛りの貞淑な若妻。 年上の夫と二人で幸せな生活を送る織恵のささやかな悩みは 夫が昇進し、残業三昧となったため、夜の生活がお留守になってしまっていることだった。 そんな折、学生時代からの友人に誘われて、不承不承、独身実業家達が集まる高級パーティーに 独身女性として潜り込んだ織恵だったが、そこで醜い中年男・生田に目を付けられてしまう。 とっさに自分が人妻であることを明かしてしまったことから、法外な違約金を盾に 生田から粘着的な脅迫を受ける事態に陥ってしまう。 公園の公衆トイレでの強制口唇奉仕、SMホテルでの緊縛散華…。 世間知らずの若妻の理性を、中年男の尽きせぬ欲望がじょじょに剥ぎ取ってゆく。 繰り返される凌辱の嵐の前に、眠りかけていた女を目覚めさせられた織恵の運命は如何に。
ファンタジー要素を主軸にしていた二次元ドリームノベルズから一転、 より定番の、いわゆる「普通の官能小説」という方向にふった新レーベルである「リアルドリーム文庫」。 どんな感じになってるかと思い買ってみたのですが、 さすがにまだ手探り状態なのか、極めて定番のネタで様子見…といった感じですね。 ストーリー面で割かれるページ数はほとんどなく、徹底的に、かつ濃密に 堕落していく人妻の姿をネチネチと描写していく感じで、特に目新しさは感じないものの 官能小説としては問題ない出来かなといったところです。 まあ禿げたアブラギッシュオヤジによる凌辱という シチュエーションが受け入れられるかどうかが鍵かなと。
官能小説の代名詞でもあるフランス書院の黒背との明確な差異は 挿絵の有無になりますね。カバーだけでなく本文中にも5ページ程度の挿絵が挿入されています。 プロのエロ漫画家さんの手によるものなので、いわゆる劇画調のものではなく 漫画調のものになっています。そこにどの程度の価値が見出されるのかが リアルドリーム文庫の成否の鍵になってくるのだろうと思います。 この点については個人的に非常に興味があるんですが、さてどうなることやら。 封入されていたアンケート葉書の設問を見ても、 そのあたりのニーズは作り手側も読みきれてないんじゃないかなという感触です。
両親が海外赴任し、一人暮らし中の高校生・尚樹は、 そんな彼の事情を踏まえて日々甲斐甲斐しく 世話を焼いてくれる隣家の若妻・彩海(27)に淡い恋心を抱いていた。 夏休みが迫ったある日、彩海の夫が長期の海外出張に出ることになり、 彩海の、尚樹への世話焼きはより濃密なものへとなってゆく。 彩海の清楚ながらも、どこか誘うような服装に動揺を隠せない尚樹だったが ハプニングで濡れそぼった彩海の肢体に理性も途切れ、ついには襲い掛かってしまう…。 事を追え、自分のしでかしたことに青ざめた尚樹を待ち受けていたのは 彩海の意外過ぎる言葉だった。 淫らなマゾ妻の本性を現した彩海と、これに溺れる尚樹の関係は 彩海の後輩であり、尚樹の担任でもある鉄面皮の女教師・静子も交えてより倒錯してゆく。 夏が終わる頃、尚樹を待ち受けているものは…。
「リアルドリーム文庫」の第一弾二冊目。 こちらも官能小説としては極めてベタベタな人妻に 導かれる形で体験する少年のひと夏の思い出パターンです。 彩海さん、元チアリーダーだったりするあたりももうベタ過ぎてなんとも(^^; 当然ムチムチチア服でのプレイもあります。
タイトルどおり、担任教師である静子先生も本筋には絡んでくるんですが、 あくまでもサブキャラなのには注意です。こちらに期待すると肩透かし感が強いと思います。 メインは彩海さんです。彼女の奔放っぷりはほとんどギャグの領域ですが まあ、その分気楽に読めて、個人的には「媚肉嬲り」よりこちらの方が好みですね。 単純なエロの密度としてはこちらの方が軽いんですが、シチュ萌え度はこっちの方が高いので:D あえぎ声とか台詞回しはまあ、羽沢節なので二次点読者としては微妙に安心しました。
歯止めの利かないマゾ人妻に導かれて成長する男の子の物語をご堪能ください。 挿絵はみやびつづる氏ということもあり、むちむち淫乱妻描写は信頼の出来です。