2005年12月01日
20051201どくしょかんそーぶん
『銀盤カレイドスコープvol.6 ダブル・プログラム:A long, wrong time ago』:海原零4086302675。スーパーダッシュ文庫新刊。TVアニメ版も一応放映中。
銀盤に踊る華麗なるフィギュアスケーター達の織り成す物語の6巻目。
なお、3巻は未読。5巻は読んでる途中で埋めてしまったため後半が未読です(汗
今回はタズサの直接的ライバルにあたる、日本の元女王・至藤響子と アメリカのトップスケーターにしてタズサと犬猿の仲である ドミニク・ミラーの二人にスポットをあて、彼女達の過去を絡めつつ、 後半はバンクーバー五輪まであと1年に迫った 2009年の世界選手権の様子をみっちり詰め込んだ構成。 本シリーズの最大の価値はスケーティング描写だと思っていますので、 それがたっぷり堪能できた今回はなかなか楽しい一冊でした。 至藤とドーラのエピソードも少々外伝的内容が過ぎる気もしますが それぞれにドラマティックで悪くない印象です。 タズサ視点ではただの嫌なオンナでしかなかったドーラがこういうキャラとは なかなか意外でしたよ。読んでない3巻で、このへんもちっと 掘り込みあったりしたのかもしれませんが。
次巻でシリーズ最終巻とのことですが、 無敵すぎる女帝リアVSタズサ…にいくには 積み重ねが薄すぎる気がするんですけど、どうするんですかね?