せなかぐらし (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)』:カザマアヤミのかんそーぶん

@ 『せなかぐらし(1)』:カザマアヤミ(ISBN9784832240636)。 まんがタイムきららフォワード連載。 思春期まっさかりの男の子と女の子 ふたりを隔てるのは薄い磨りガラスの扉だけ…。

夏休みの間だけと母親に頼み込んでやっと実現した夢の一人暮らし。 意気揚々と新居に向かった巡くん。 しかし宛がわれた部屋は隣室との仕切りが 薄い磨りガラスの扉だけという風変わりな部屋だった。 さらに隣室に住むのは同い年くらいのとても可愛い女の子だったものだから…。 こうして始まった巡と女の子・飴原菓奈のそれぞれの一人暮らし。 だが、互いに異性が苦手な二人は最初からすれ違いっぱなしで大騒ぎ。 さてどうなることやら。

表紙は大事だよね!! でも増量はいけないと思うな…(謎

ということで表紙に惹かれて購入。 作者さんの作品ははじめてではないので作風の当たりはついてましたが。 偶然同居を始めざるをえなくなる男女というシチュエーションは定番ですが そこに「すりガラス」というギミックを持ち込んだのが面白い作品です。 何かをしていればその姿は透けて見えるが、細かい部分までは見えない。 そして生活音は筒抜け… どうしても隣の様子が気になってしまう二人と。 この程よい抑圧感がいいですね。

これで男の子が文字通りの思春期くんだとエロエロにもなりそうですが 主人公の巡くんは女の子が苦手でネガティブな方向に考えを広げる子なので 菓奈ちゃんの振る舞いに振りまわされっぱなしでそっちへは行きません。 でもやっぱり思春期くんなので 女の子それそのものに興味がないわけではないと、 このへんの絶妙なバランス感でたいへんニヤニヤと出来ました。

ヒロインの菓奈ちゃんは… こちらも男の子が苦手でテンパるとちょっと突っ走っちゃう子かな。 基本優しい良い子ですが、気を許した相手にはちょっとお茶目してみたりと 奥行きの感じるキャラ付けがされているのが好印象。 満面の笑顔とこぼれる八重歯に心が撃ち抜かれますわ。 あと家庭的な子はやっぱりポイント高いよねというか エプロン姿が眩しすぎるです、はい。 普段着とか部屋着とかもどれも可愛くていいけれどね!!<…

そんなふたりがすれ違いながらも少しずつ距離を縮めていく様が ともかく可愛らしくてなかなかに良い作品です。表紙絵が気になったら。

(Permalink)



■関連情報
タイトル『せなかぐらし (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)』
作者カザマアヤミ
出版社芳文社
発売日2011-09-12
区分一般
カテゴリ漫画
Amazon
アフィリエイト
Amazonで購入


ページ執筆者:東雲あずみ

電子書籍

Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
About.
ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
読書感想
かんそーぶんリスト


電子書籍