媚肉嬲り 人妻は淫獄に堕つ (リアルドリーム文庫1)』:御前零士のかんそーぶん

@ 『媚肉嬲り-人妻は淫獄に堕つ-』:御前零士/旅人和弘(ISBN9784860325909)。 キルタイムコミュニケーションの新レーベル「リアルドリーム文庫」の第一弾一冊目。 貞淑な若妻に襲い掛かる醜い中年男の淫らな牙。

香坂 織恵・29歳。結婚5年目の女盛りの貞淑な若妻。 年上の夫と二人で幸せな生活を送る織恵のささやかな悩みは 夫が昇進し、残業三昧となったため、夜の生活がお留守になってしまっていることだった。 そんな折、学生時代からの友人に誘われて、不承不承、独身実業家達が集まる高級パーティーに 独身女性として潜り込んだ織恵だったが、そこで醜い中年男・生田に目を付けられてしまう。 とっさに自分が人妻であることを明かしてしまったことから、法外な違約金を盾に 生田から粘着的な脅迫を受ける事態に陥ってしまう。 公園の公衆トイレでの強制口唇奉仕、SMホテルでの緊縛散華…。 世間知らずの若妻の理性を、中年男の尽きせぬ欲望がじょじょに剥ぎ取ってゆく。 繰り返される凌辱の嵐の前に、眠りかけていた女を目覚めさせられた織恵の運命は如何に。

ファンタジー要素を主軸にしていた二次元ドリームノベルズから一転、 より定番の、いわゆる「普通の官能小説」という方向にふった新レーベルである「リアルドリーム文庫」。 どんな感じになってるかと思い買ってみたのですが、 さすがにまだ手探り状態なのか、極めて定番のネタで様子見…といった感じですね。 ストーリー面で割かれるページ数はほとんどなく、徹底的に、かつ濃密に 堕落していく人妻の姿をネチネチと描写していく感じで、特に目新しさは感じないものの 官能小説としては問題ない出来かなといったところです。 まあ禿げたアブラギッシュオヤジによる凌辱という シチュエーションが受け入れられるかどうかが鍵かなと。

官能小説の代名詞でもあるフランス書院の黒背との明確な差異は 挿絵の有無になりますね。カバーだけでなく本文中にも5ページ程度の挿絵が挿入されています。 プロのエロ漫画家さんの手によるものなので、いわゆる劇画調のものではなく 漫画調のものになっています。そこにどの程度の価値が見出されるのかが リアルドリーム文庫の成否の鍵になってくるのだろうと思います。 この点については個人的に非常に興味があるんですが、さてどうなることやら。 封入されていたアンケート葉書の設問を見ても、 そのあたりのニーズは作り手側も読みきれてないんじゃないかなという感触です。 (Permalink)



■関連情報
タイトル『媚肉嬲り 人妻は淫獄に堕つ (リアルドリーム文庫1)』
作者御前零士
出版社キルタイムコミュニケーション
発売日2008-06-22
区分青年
カテゴリ小説
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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