あまあま (書籍扱い楽園コミックス)』:志摩時緒のかんそーぶん

@ 『あまあま』:志摩時緒(ISBN9784592710394)。 白泉社の楽園及びWeb楽園増刊(公式サイト)にて発表された表題シリーズ+関連シリーズ「すきな人ができました」と 描き下ろしのプロローグ編を収録した1冊。巻数表記はありませんが、エピソードは後に続いています。 甘々熱々カップルさんのいちゃこら悶絶高校恋愛譚。

  • 祐司くんと美咲さんは中学時代からおつき合いを始めたW眼鏡なカップルさん。 でもそのことは周りの人たちにはヒミツです。 美人だけれどちょっぴりクールでドライな美咲さんが本当は とっても可愛いことを知っているのは祐司くんだけ。 今日も通学路やベッドの中でイチャイチャと♥ …『あまあま』第1話〜8話+2.5話、4.5話、6.5話+prequel(描き下ろし)
  • 祐司くんと同じクラスの高梨くんは同じくクラスメートの神崎さんに片思い中。 祐司くんに焚きつけられて色々想像の末、下着を汚してしまって自己嫌悪に陥ってる所で、 当の本人、神崎さんから逆に告白されてしまって大混乱。 さてさて二人の関係の行方は如何に…『すきな人ができました』第1話〜第3話

前著に当たる「7時間目の音符」でのイチャコラっぷりで魂を鷲掴みにしてくれた志摩時緒先生の新刊。 今回も学生さん同士の熱ぅぅぅぅいイチャコラ恋人生活がたっぷり詰まった一冊となっています。 また、掲載誌が「楽園」ということもあってか、いわゆるプラトニックな関係では留まりません。 というか、開始1コマ目が事後のピロートークです。読んでて悶えて死ぬわ!! さすが2012年度悶死セレクションゴールドメダル確定とかオビに付けちゃうだけあります。 最中のハッキリとした描写はありませんが、そこがまた良いというか。 性的な匂いが薄い画風でこういう描写されるとこう…背徳感がマシマシで悶え死ねますねー。

表題作「あまあま」。 可愛い系の男の子と、クールビューティー系の女の子の秘密のあつあつカップルな日常を描いた物語。 最近はあまり珍しくなくなった4コマと通常コマ割の複合型ですね。 クールでドライな彼女さんのバッサリとした言動にやや振り回されつつも 実際には互いに影響し合いながら関係を積み重ねていっている恋人たちの様子が 甘酸っぱいやら羨ましいやら。頻繁に身体を重ね合いつつも、 まだまだ存在する互いの見知らぬ一面に気づいてみたり。定型的な属性に囚われない 複雑で奥行きのあるキャラクターたちの思考が楽しいですね。 二人の関係は周囲に秘密のため、波風がたったりもしますが、 基本的に二人とも相手にベタ惚れなので、安心感あるのがいいなぁと。

ヒロインの美咲さんはクールビューティーな眼鏡っ子さん。 理知的な印象を眼鏡が引き立てていて、大変素敵な人ですね。 普段の言動や思考はドライ気味ですが、 祐司くんとの関係の中で、そういう面が崩れた瞬間が大変可愛らしいなぁとニヨニヨと。 肉体関係にはわりと積極的で、祐司君押し倒したりするのもいいですよね!! 祐司くんは一見ヘタレ眼鏡ですが、押さえるところは押さえた感じの良い男の子かなと。 女の子の複雑さに振り回されるところはご愁傷様という感もありますが、そこもまた恋愛の醍醐味かなぁと。 というか美咲さんといちゃこらしてるリア充くんなので以下略。

同時進行の別ストーリーとなる「すきな人ができました」は告白から始まる初々しいカップルさんのお話。 すでに行くところまでいった爛れた関係(笑)な「あまあま」を補完する感じになってるかなと。 こちらのおずおずと暗闇で手探りで進むような、始まったばかりの恋人関係もこれまた 微笑ましくて美味しいですね(もぐもぐ) 是非初体験目指して頑張ってげふんげふん。

と、今回も大変楽しめたシリーズでした。続刊はあると信じて楽しみにしたいところです。 ということで続刊が問題無く発売される未来を信じてマストバイ。オススメです。

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■関連情報
タイトル『あまあま (書籍扱い楽園コミックス)』
作者志摩時緒
出版社白泉社
発売日2012-03-30
区分一般
カテゴリ漫画
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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