『マリア様がみてる-マーガレットにリボン-(コバルト文庫)』:今野緒雪/ひびき玲音のかんそーぶん
@ 『マリア様がみてる マーガレットにリボン』:今野緒雪(ISBN9784086011440)。コバルト文庫新刊。 オール書きおろしの短編集。
「大学デビュー」を決意した蓉子様、さてその結果は…『デビュー』。 山辺さんの娘と顔合わせした江利子様。女の戦いは既に…『ライバルがいいの』。 イタリアに現われた聖様。その舞台裏…『フィレンツェ煎餅を買いに』。 そういえばみんな「さん」付けだよね、どうしてだっけ?…『「さん」付け問題』。 志摩子さんの兄が回想する兄のそして妹の事…『僕の兄妹』。 祐巳がしたためたエアメールが生んだ出会い…『ユミちゃん絵日記・未来編(1)』。 祐巳と瞳子のデートは「お礼参り?」…『ユミちゃん絵日記・未来編(2)』。 祐巳の失くした青い傘が巡り合った物語…『青い傘の思い出』。
マリみて短編集としては恒例の、薔薇の館での幕間劇と短編の繰り返しという構成ですが 今回はオール書きおろしとのことで、それぞれのページ数もかなりフリーダム。 内容に関しても、読者からの要望に出来るだけ答えた形ということで、 これまでのエピソードの補完的な内容だったり、 読者からの疑問に答えるような内容だったりとバラエティ感が強いです。 読み応え的には「青い傘の思い出」かな。リリアンに縛られない内容だけに先読みが利きませんし ドラマチックでしたから。 あとは祐巳ちゃんと瞳子ちゃんのらぶらぶが楽しい「ユミちゃん絵日記・未来編(2)」。 女の戦いが楽しい「ライバルがいいの」あたりがお気に入りです。
内容的にシリーズの終盤的なイメージを補強する一冊でしたが あとがきをみると、今後についてはどちらとも取れるかな。 終わるのか、そのまま祐巳・瞳子編になるか、それ以外に視点が移るか。 個人的には薔薇様な祐巳を見たいので、卒業まではやって欲しいのですが、はてさて。 (Permalink)
■関連情報 | |
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タイトル | 『マリア様がみてる-マーガレットにリボン-(コバルト文庫)』 |
作者 | 今野緒雪/ひびき玲音 |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2008-04-01 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)